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シングルorダブル

令和4年秋号のシングルorダブル

No.206IMTS と AMB

 この9月に4年ぶりに開催となった米国・シカゴでのIMTS2022、そしてドイツ・シュツットガルトでのAMBの工作機械展示会に行って参りました。両展示会は同じ週の開催で、前半シカゴ、後半シュツットガルトと大西洋を跨いで東回りの世界一周の出張となりました。どちらも2018年は非常に活況でしたが、今回はWithコロナでの開催であり、IMTSの出展者数は中国勢が非常に少なくドイツやスイスのメーカーも減少し前回の約3割減、事前登録者数も前回よりかなり少ないと聞いていたので、これは米国中西部からの来場者のみのローカルショーになるのではと危惧しておりました。しかし、蓋を開けてみると東海岸、西海岸、カナダからのお客様や北米ディーラーも多く来場され、数字こそ前回の3割強減でしたが、活気があってとても盛況な展示会となりました。AMBも初日から入り口に来場者の長蛇の列が出来ていたとのことで、流石にドイツ勢の展示にも力が入っていて、南部ドイツからの来場者を中心に欧州ディーラーも加わり実際の来場者、出展者数はIMTSと同様に約3割減でしたが、これまた活況を呈しておりました。
 多くのお客様から「久しぶりの展示会で最新の機械やテクノロジーを見られるのは、嬉しいものでやはり来た甲斐がある。また出展メーカーには、我々製造業をサポートするという意思を感じ、今後の設備投資に対してもユーザーとして安心感を持てる。」と有り難いコメントいただきました。メディアがインフレ抑制の影響や材料費・エネルギーコストの高騰から景気後退が近づいていると伝えている中で、来場された殆どのお客様は「とても仕事が忙しく暫くはこの状態が続く」という意見が圧倒的に多かったです。製造業セクター全般は、まだまだ力強さを維持して進む印象を受けました。「一番困っていることは」と聞くと、やはり異口同音に「人材確保が問題」だと。このことからも両展示会で5軸機や複合加工機にパレットシステムやロボットを付属した無人化対応の展示が多く見られました。
 さてこちらも4年ぶりの開催となる11月東京でのJIMTOF2022では、更に魅力の増したショーになるものと確信しております。日本工作機械工業会の見本市委員会委員長としても、大勢の皆様のご来場をお待ち申し上げます。

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