この秋、半世紀ぶりに福井県にて開催され、明治150年記念、平成天皇皇后両陛下のご臨席を賜る最後の国民体育大会となる「福井しあわせ元気国体」が実施されております。

　福井県と言えば、今更の感がありますが、「越山若水」と表され越前の緑の山並みと、若狭の清らかな水、自然豊か土地柄や素朴さを残す県民性など、愛すべき点が一杯あるのが我が郷土です。

　幕末から明治にかけて、松平春嶽、橋本左内、由利公正などをはじめとした郷土にゆかりのある才人を多く輩出しております。小中学生の学力検査で福井県は毎回全国トップを秋田県や富山県と争っていますが、こんなところにも伝統が息づいているのかも知れません。毎年発表されるしあわせ度ランキングでも絶えず上位に名を連ねるのも福井県です。でも、幸せかどうかは個人の価値観に依るものなのであくまで参考ランキングと言えますが、暮らし易くて、のんびりした県であることは間違いないと実感しております。

　さて今回の国体のネーミング、こういう県ですので何からしいなぁって、住んでる我々には全く違和感のないしっくりくるものではと思います。ただし、どうしても福井ゆかりのものは素朴過ぎるのでしょうか？気のいい人は多いのですが、他人を押しのけるような目立つ人はあまり出ない地域性。素晴らしい人材を多く輩出した福井藩も明治維新では、わき役と言えばわき役、渋いバイプレーヤー的な感じです。コシヒカリも福井で生まれたのにいつの間にか有名になったのは魚沼産、完全に新潟県にかっさらわれた感じです。あと少し、ちょっとのところが押しが弱いというか、欲が無いというか。これもまぁ福井的だと言えます。

　こんな地域で生産されるマシニングセンタやハイブリッド金属3Dプリンタ、モノは真面目に丁寧に作っております。お客様には、是非これを使ってどんどん稼いで貰いたい。そして、あなたの名バイプレーヤーになりたいと思う毎日です。