この2月福井は昭和56年以来の大雪に見舞われ、全国的にも多くの報道がなされました。マツウラも出勤や調達・出荷において大きな影響を受けました。ここ数年、平野部ではまとまった降雪も少なく、温暖化の影響からかもう福井はそんなに雪は降らなくなったと思っていた矢先の大雪で、未だに生々しく残っている56豪雪の記憶が蘇りました。当時街中で約2メートルの積雪があり、除雪が追い付かず、交通が遮断されマヒしておりました。

　福井の皆様、今回本当に雪掻きお疲れ様でした。

　さて、この平成の豪雪も街中の除雪はままならず立ち往生をする車が多い中で、通行止めになっていない道路では、SUVが大雪の中を掻き分けて走っておりました。近年国内自動車販売における販売車種の中身も変わってきております。一昔前の平均的な4人家族の選択がいわゆるセダンからミニバンへシフトし、現在はその需要を二分する形でSUVが割って入っているようです。日本では80年代後半から90年代にかけて、本格クロカンやライトSUVも街中に多く走っていたものですが、昨今の海外でのSUVブームを受けて国内市場も再度火がつき始めた模様です。

　ニーズを捉えるのは本当に難しいもので、消費者の絶えず移り変わっていく需要を100％捉えるのは不可能とも思います。また新たに作り出すことに至っては更に難しいものと思います。市場は、グローバルに広がり地域別にニーズも変わっていきます。一方で流行・トレンドが各市場を繋ぐ循環的なニーズもあると思います。いずれにしろ、タイムリーな技術や製品を市場投入することが事の成否を分ける重要なポイントであり、それは今も昔も変わりありません。

工作機械は、生産財ですので消費財程のトレンド変化は少ないと思います。しかし、この所の構造的・循環的な設備投資需要が高位安定に推移する中でも、画期的な変化は忘れた頃にやってきたりするかも知れません。そんな動きを察知されましたら是非ともマツウラに教えて下さい。是非良いものを作ってお役に立ちたいと思っておりますので。