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シングルorダブル

令和4年新春号のシングルorダブル

No.203これからの展示会のあり方

 昨年の10月、新型コロナ感染状況が割と落ち着いた中、久しぶりにイタリア・ミラノのEMO2021と名古屋のメカトロテックジャパン2021のリアル展示会に出展致しました。EMOショーについては、一番のネックとなる帰国後14日間の待機期間があったのもあり、かかる状況を総合的に判断して、マシンツール人生初めてEMOショーに参りませんでした。個人的にはコロナ禍で何か海外のショーが遠くに感じるようになりましたね。一方メカトロテックの方は、開催期間フルアテンド致しました。色々制限のある中での本当に2年ぶりのリアル展 示会。開催前には、果たしてどうなるかと気をもんでおりましたが、蓋を開ければ想像以上に大勢の皆様のご来場があり、ブースは活気があって気持ちの良い展示会でした。実際にお目にかかって、お話をし、実演デモや実機を確認したりしてコミュニケーションを取る、そして相互に感触を確かめて次に事を進めて行く。こんな人と人の直接的な関わり合いが如何に重要か、オンラインでは中々得難いその有り難みを改めて感じました。
 ただコロナ禍以前から展示会に対する考え方、その存在価値も変わって来たように感じてもいます。無論出展する側の費用対効果もありますし、DXやバーチャル技術の世界も日々発達し、訪れる側は、展示会に足を運ばずとも情報化社会ではネット経由でそれ相応の欲しい情報が得られる環境も出来ています。またウイズコロナでは、人が集まることに関して懸念は、これからも付きまとうものでしょう。リアルとバーチャルの世界、高額な設備投資を必要とする工作機械の展示会は、メーカーとして必要性に合わせてこれらを効果的に組み合わせたものを提供していくことになるのでしょう。いずれにしろ、どちらも来場したいと思える魅力的なものが提供出来るかですね。
 本年は、米国・シカゴでのIMTS2022、そして東京でのJIMTOF2022の2つの大きな展示会が4年ぶりにリアル開催されます。不肖ながら私、日本工作機械工業会の見本市委員会委員長を拝命し、初開催から60周年を迎えるJIMTOF2022を魅力あるビジネスショー、世界トップの技術ショーに仕上げるために尽力する所存です。
 皆様、何卒ご支援、ご協力を宜しくお願い申し上げます。

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