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日本のヘソ

1985年5月号号の日本のヘソ

No.16越前おろしそば

 福井は日本のドマン中!第16回目「日本のヘソ福井」は日本一おいしい「越前そば」のおハナシ――。

 福井のそばといえば「おろしそば」をさしています。 
おろしそばは青首の大根をおろして薄味でタップリ掛けたのが、何ともいえない醍醐味。 
この越前おろしそばは慶長6年(1601年)武生藩主、本多富政公が非常用としたからだ・・・ との説が強く、福井市では天保8年(1837年)に創業した三本木清吉の「みついや」が はやく明治末からところどころに広がっていったとか。 
「福井のおろしそば、アリャうまいぞ」といった宇野重吉さん、「こたえられないね」と詩人、 中野重治さん。 
そばの良否は、緯度と関係が深いようで北緯36度~38度線の位置にある福井の適地が証明され、 また地理的条件が「越前おろしそば」の長い歴史を作ってきたとか。 
物はためし、福井の「おろしそば」を試食されては、いかがでしょう。 
きっと「越前おろしそば」のおいしさの虜になることでしょう。

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