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日本のヘソ
2021年春号の日本のヘソ
No.198歌人、橘曙覧(たちばなのあけみ)
福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第198回目は「歌人、橘曙覧(たちばなのあけみ)」の話です。
橘曙覧は、幕末福井の歌人、国学者です。橘曙覧の歌の特徴といえば日常生活に題材をとり、身近な言葉で詠むということを第一に挙げています。歌集「独楽吟(どくらくぎん)」は「たのしみは」で始まって「・・とき」で終わる形式でよんだものです。近年では、平成6年6月13日、天皇皇后両陛下がご訪米された際の歓迎スピーチにおいて、ビル・クリントン、アメリカ合衆国大統領が橘曙覧の「独楽吟」の中の一首「たのしみは 朝おきいでて 昨日まで無かりし花の咲ける見るとき」が引用されました。
コロナ禍で不自由な生活を強いられていますが、橘曙覧の歌にあるように、日常の中に“たのしみ”を見つけることで癒されるのではないでしょうか。