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日本のヘソ

1998年1月号号の日本のヘソ

No.92塗箸全国シェア85%

 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第92回目は、福井が「塗箸(ぬりはし)全国シェア85%」を 占めてトップを独走している、というお話しです。

 私達が毎日、3回の食事に殆ど欠かさず、お世話になっているのが「箸(はし)」です。
その箸の大半は塗箸を使っていますね。
家庭で使う箸は、ほぼ100%が塗箸ですが、これを福井県は小浜市西津地区で、一大産地を形成して 全国シェア85%を占め、全国トップに位置しています。
元来、塗箸は伝統的な若狭塗りによるものでしたが、現在は化学塗料を機械的に塗り付ける 「引抜き法」によっています。
この方法は、刷毛塗りに比較して塗装工程が省力化され、きわめて短時間に大量の箸が製造できます。

 最近の素材別構成は、竹素材が減少して木素材が増加する傾向にあり、およそ木が70%、 竹が30%弱、プラスチックが2~3%の割合のようです。
そのうち木素地は約50%を東南アジアから、竹素地は約90%を主に中国から輸入しています。

 私達がいつも何気なく使っている箸も、その殆どがわが福井県産とは、また驚きですね。
福井で発明した美味しい米の代名詞となった「こしひかり」ごはんに、日本海で採れる 福井近海の海鮮類をおかずに、そして福井は若狭生まれの塗箸で、おいしく食事する。
これ程、結構なことはないですね――。

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