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No.188世界初の無線電話を開発した横山英太郎
福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第188回目は「世界初の無線電話を開発した横山英太郎」の話です。
1912年(明治45年)に日本で世界初の無線電話機が開発されました。開発者は、逓信省電気試験所の主任技師の鳥潟右一、同僚技師の横山英太郎、係長の北村政治郎で、三人の頭文字を取ってTYK式無線電話機と呼ばれました。開発者の横山英太郎は、1883年(明治16年)に福井県坂井市三国町で生まれ、東京帝国大学を1908年(明治41年)に卒業して、電気試験所に入所、無線電話機の開発に従事しました。
1895年(明治28年)にイタリア人・マルコーニによるトンツー方式の“無線電信”が開発され、各国で“無線電話機”の開発が試みられましたが、実用化できたのはTYK式が世界初でした。1914年(大正3年)に三重県鳥羽―答志島―神島間の連絡用として世界で実用化に成功して、船舶通過の連絡を執り行う実験を開始。1916年(大正5年)に世界初の無線電話による公衆電話業務を開始しました。
横山英太郎は、電波物理研究所所長などを歴任し、1966年(昭和41年)82歳で亡くなられました。三国港のある木造民家の横に「横山英太郎生誕の地」との石碑があります。