福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第201 回目は「ふくみち」の話です。国土交通省において、道路法の一部を改正する法律（令和2 年5月27日公布、11月25日施行）により、賑わいのある道路空間創出のための道路の指定制度として、歩行者利便増進道路制度＝通称：ほこみちが創設されました。福井市では、令和3 年より福井版ほこみちとして「ふくみち」事業が始まりました。
　令和3 年10月2日から17日まで、ふくみちプロジェクトの社会実験が福井駅周辺の一部区間で行われました。いつもは歩く人がまばらで寂しさが漂う福井駅前の歩道ですが、期間中はおにぎりや丼ものなどのキッチンカーが集まり、歩道の各所に温かみのある木製テーブルセットやハンモックが設置されて多くの人で賑わいました。その他にもリサイクルで集まった古本を並べた図書館やアコーディオン 演奏などの音楽ライブが催され、老若男女問わず楽しめる空間がまちなかにできました。
　この社会実験では、子供たちが遊ぶ姿や会社勤めの人たちが安らぐ光景など、歩行者空間で普段見られない様子がエリア内で見られました。同時に実験期間中の人の動きをデジタル技術で調査・解析もされており、今後のまちづくりに活かされていくようです。
　現在、福井駅周辺の大規模な再開発や様々なイベントで福井のまちはどんどん進化をしています。北陸新幹線福井開業の際にはぜひ福井のまちにお立ち寄りください。