トピックス
日本のヘソ
令和4年夏号の日本のヘソ
No.203おしょりん
福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第203回目は「おしょりん」の話です。作家の藤岡陽子さんにより2016年小説『おしょりん』が発表されました。この小説は、本号のユーザーを訪ねてのコーナーにも登場する増永眼鏡様の創業者である増永五左衛門・幸八兄弟らによる眼鏡づくりの礎を築くために奮闘する様子が描かれています。2022年1月に『おしょりん』の映画化が発表され、全てのシーンにおいて福井県内で撮影されました。メインキャストを小泉孝太郎さんや北乃きいさんらが演じ、制作プロデューサーは勝山市出身の河合広栄さんが務めます。河合さんは2018年公開のえちぜん鉄道を題材にした「えちてつ物語」も手掛けており、4年ぶりに福井県を舞台にした映画制作を手掛けます。
タイトルとなっている『おしょりん』とは、福井の古い方言で厳しい寒さにより、積もった雪の表面が凍りつき、その上を歩いても沈まずに歩けてしまうような状態を指します。『おしょりん』では、おしょりんの上を歩くように職人達が眼鏡づくりの道を力強く切り拓いていく姿を描いています。
撮影は4月にクランクアップしており、公開は2023年秋を目指して制作が進められています。2024年春予定の北陸新幹線福井・敦賀開業に合わせて、この映画を機に福井への注目度が上がることを期待します。